「 ウェブ時代をゆく」を読んだので部分的にアウトプット

ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書)

ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書)

この本↑を読んだら妙にoutputしたくなった。「ウェブ進化論」の続編で梅田望夫著の本です。僕がIT業界に興味をもったのは大学1年の時にウェブ進化論を読んでからで、プログラミングなんて1度もしたことないのにプログラマバイトを何社も受けたのを思い出します。(今の会社以外は全て落ちたんですが。。。。)
当時はプログラミングが好きというより梅田さんがいうあちら側のシステムがどうなっているのか知りたいという願望の方が先にあったような気がする。そんなもんだからその時と今ではウェブに対しての考え方が違うことを再確認したので、ここで「ウェブ進化論」、「 ウェブ時代をゆく」について自分なりに思ったことをまとめます。(てか、作る側にまわっているので当然と言えば当然なんですが。。。)

まず梅田さんはネットに対してオプティミズム(楽観主義)を前提にして問題提起を進めています。これは作者がウェブの力を誇張してしているのではなく、ウェブ進化の先頭に立っているオープンソースプログラマの精神がそうだからです。この前提がないと梅田さんの議論が成り立たないので。。。。

googleオープンソースについて
この本を読むとたいていはgoogle信者になってしまうような気がします。クールでクリーンでオープンで固定観念に問われない、ネット世界の新栄企業て感じで。実際に「世界中の情報を全て整理する」という信念に基づいてgoogleは世界最大のサーチエンジンカンパニーになりました。僕がgoogleオープンソースに初めて触れたのはgoogle MapでjavascriptでhtmlにMapを表示させる簡単なプログラムを書いたのを覚えています。google Mapの実装は結構簡単で、javascript初心者でも1,2週間もあれば作れるてイメージを受けました。(あくまで個人的なイメージですが)
こんなに簡単にajaxを取り込んで、ユーザーに負荷をかけないリッチなサイトがタダ同然で作れるなら、HPを出してる会社なら取り込みたくなる。現在ではgoogle Mapが飲食店のHPで動いてのは当たり前になりました。(他にもYahoo Mapなどもありますが)このようにMapユーザー数が増えれば増えるほど、google Map→google searchという流れは出やすいわけで、googleはこれを狙ったオープンソース公開であったことは言うまでもありません。このように、googleはオープンにサービスを提供しているけど、それをユーザーが利用する時は全てがオープンにはならないてこと。ここがgoogleが作り出すオープンソースLinuxの様なオープンソースの相違だと思う。決してgoogle批判をしてるわけではなくgoogleでもyahooでも、企業なんだからユーザーを取り込もうとするのは当然。このように企業オープンソースでもユーザーが使いやすいなら、取り込んでいくのがウェブの特徴であると捉えて、相違があることにも意識したいと思う。

・お金を稼ぐことに興味がないリードプログラマについて
このようなエンジニアについて外の人には理解しがたいような印象を持つことが多いです。絵を描くのと同じように、アプリケーションやシステムを作ってもお金に換えることをこれっぽっちも考えていない人が世界中に沢山いて、この人たちがソースコードをオープンにすることで、ウェブ技術の進歩に大きな影響を与えていることがかなり重要だと思う。これはプログラマーをやってよく分かったけど、純粋に面白いという好奇心が生まれて、バイト代が出なくても家で仕事のプログラムを書くことはざらです。それがまだ創造されていない未知の物だったらなおさらだと思う。
本書ではこのような人たちが、自然な形でリアル世界が受け入れるような社会になるようにと問題提起しています。
それと同時に「高速道路渋滞論」について書かれている。実際に、あらゆるネットを利用できる人々がweb2.0によって高速に情報を収集することができ「時間」、「距離」に関係なく渋滞が見えるまで知識を得ることが容易になっている。では渋滞が見えたら、そのまま高速を突き進むのか、それとも高速を降りるのかという進路選択である。個人的には高速を降りて進む方法を考えています。自分がエンジニアとして作ることに好奇心がわくことが、学生だからではないかという疑問がかなりあるからです。時間があって、責任がない環境とその反対では全くもってその時の重要性や好奇心がわく場所が違うと思うからです。何よりお金を稼ぐことに興味がある方なので。しかし、こればかりは志向の問題で、お金を稼ぐことに興味がないリードプログラマの人生は楽しいてことはある程度想像できる。

・志向の共同体について
なんか哲学ぽくなりますが"志向"について。梅田さんの志向についての考えを読んで、自分が志向=人が持つ価値観と考えてきたと思った。(てか、こう解釈しました。)
人間は志向が類似している方向にベクトルが向いていて、その方向に進んでいるように考えるとかなりすんなり受け入れられることが多いような気がする。あたりまえだと思うけど、小学、中学と比べ、高校、大学の友達の方が志向が近い人が多いと思う。てか、大学ではある一定の志向の一致がある上に人間関係が成立しているとも考えている。リアルでの自然の流れでは、小学→中学→高校→大学→大学院とステップしていかなければ志向の共同体を形成できないのも、ネットではSNSなどを通して簡単に形成することができる。だからこそ、ネットでは積極性がリアルよりもとても重要で自分から何かアクションしなければ何も無い世界。(リアルでも積極性は重要だけど)
また、梅田さんは志向性を模索する方法として「ロールモデル志向法」を提案している。これは自分の志向性(何が好きかとか)を外に探すことで情報を収集することらしい。これは自然とやる行動の様な気がするが、やりたいことが見つからないフリーターが増えているのは、ここら辺が漠然とした人が増えてるてことかもしれない。


以上でととりあえず3つだけまとめたけど、真面目に書きすぎた。。。。。